コーヒーの名前についている「No.2」や「SHB」ってなに?知っておきたい格付けのヒミツ

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コーヒーの名前についている「No.2」や「SHB」ってなに?知っておきたい格付けのヒミツ

コーヒー専門店やネットショップで豆を選ぶとき、「ブラジル No.2」や「グアテマラ SHB」といった国名の後ろに続く不思議な記号を目にしたことはありませんか。これらは一見すると専門的な暗号のように思えますが、実はそれぞれの生産国が独自の基準で生豆の品質を証明した「格付け(グレード)」の証なのです。この記事では、コーヒー愛好家なら一度は気になるこれら記号の意味や、国ごとに異なるユニークな格付けの仕組みを分かりやすく整理していきます。ぜひ最後までお付き合いください。

なぜコーヒーに格付けがあるの?知っておきたい基本の仕組み

普段何気なく見ているコーヒーのグレード表記。その誕生の歴史と、なぜ国によって基準がバラバラなのかという素朴な疑問を紐解きます。

世界にひとつだけの共通基準はない?国ごとに異なる4つの格付けアプローチ

格付けの方法に世界一律の国際基準はなく、各生産国の環境に合わせて独自に設定されています。

コーヒーの格付けの歴史は、19世紀にニューヨーク・コーヒー定期取引市場が創設された際、ブラジル産コーヒーの品質を明確にするために始まったとされています。現在では世界中の主要生産国で独自の格付けが行われています。
モカマタリの産地として有名なイエメンのように格付けを持たない国がある一方で、ブラジルのように非常に細かくたくさんの項目に規格を設けている国もあります。
各国の格付け方法は、大きく分けて「栽培地の標高」「スクリーンサイズ(豆の大きさ)」「欠点数(欠点豆の混入数)」、これらを組み合わせた「サイズと欠点数」の4つのアプローチに大別されます。

標高による格付け

標高が高いほど、昼夜の寒暖差で実がゆっくり熟し、豊かな風味と酸味を持つ硬い豆(ハードビーン)に育ちやすいとされています。

一般的に標高が高いほど、昼夜の寒暖差によってコーヒーの実はゆっくりと熟し、豊かな風味と良質な酸味を持った硬い豆(ハードビーン)に育ちます。
例えばグアテマラでは標高1300メートル以上で採れた豆を最高峰の「SHB(Strictly Hard Bean)」、ホンジュラスやエルサルバドルでは1200メートル以上を「SHG(Strictly High Grown)」と呼び、最上位のグレードに位置付けています。

スクリーンサイズによる格付け

スクリーン(ふるい)の穴径で粒を揃え、大きい豆ほど肉厚で味わいがしっかりした上位に分類します。

スクリーンとは粒を揃えるための穴が開いたふるいのことで、サイズが大きい豆ほど肉厚で味わいがしっかりしており、見た目も美しいため高級品として扱われます。
コロンビアではサイズ17(約6.7mm)以上の大粒な豆を「スプレモ(Supremo)」、タンザニアやケニアではサイズ18以上の立派な豆を「AA」と呼び、これらは各国の代表的な上位規格として世界中で親しまれています。

欠点数で品質が示される産地もある

エチオピアやペルーなどは欠点豆の少なさで格付けします。
ブラジルは、欠点数とスクリーンサイズを組み合わせた表記が特徴的です。

欠点豆(虫食い・割れ・変色など)が混ざると、雑味や焙煎ムラの原因になりやすいため、「欠点が少ないほど上位」という考え方の産地が多くあります。
エチオピアの「G1(Grade 1)」やペルーの「G1」は、欠点数が極めて少ない上位グレードです。

【欠点数による格付け】
300gの生豆サンプルに含まれる欠点豆の数で段階づけする方式です。数が少ないほど上位に分類され、クリアで洗練された味わいを期待しやすいとされています。

ブラジルでは欠点数とスクリーンサイズを組み合わせた表記がよく見られます。
「#18」と「No.2 #18」の読み方
「#18」はスクリーンサイズ18以上の大粒を表します。「No.2 #18」は、欠点数の少ない上位(No.2)に加え、大きい豆が揃っていることを示します。

知っておきたい「欠点豆」のヒミツとよくある疑問

なぜ「ブラジルNo.1」という格付けは存在しないのですか?

ブラジルでは300gの生豆サンプル中に含まれる「欠点豆(虫食いやカビ豆など)」の数で格付けを行います。完璧に欠点がない状態を「No.1」と定義してはいますが、農産物である以上、どれだけ選別しても混入数を完全にゼロにすることは不可能なため、実質的に市場に流通する最高位は「No.2」となります。
お店でNo.2を見かけたら、それがブラジルにおける最高グレードなのだと納得していただけます。

欠点豆が多くなると、コーヒーの味にはどのような影響が出ますか?

欠点豆が多く混入してしまうと、コーヒーを淹れたときに不快な苦みや渋み、異臭といった雑味の原因になり、本来の素晴らしい風味が損なわれてしまいます。
また、焙煎する際にも火の通り方にバラツキが出て焙煎ムラが起きやすくなります。

この記事のまとめ
・コーヒーの格付けに世界共通の基準はなく、各生産国が標高・豆の大きさ・欠点数など、独自のルールで品質を示しています。
・中南米では SHB や SHG、コロンビアやケニアでは Supremo や AA が上位の目安になり、ブラジルやエチオピアでは欠点豆の少なさで段階づけされます。ブラジルで流通の最高位が「No.2」なのも、そのためです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
パッケージに書かれた記号の意味を知ると、豆がどんな環境で、どのように選別されてきたかという背景が見えてきます。次に豆を選ぶときは、グレード表記にも目を向けて、ご自身の好みにぴったりの一杯を探す手がかりにしてみてください。ご自宅でのコーヒータイムが、少しでも豊かな時間につながれば幸いです。