エスプレッソ専科

まずはコーヒーを準備しましょう!

豆の種類

コーヒー豆を選ぶ

本場イタリアでは口当たりを良くするために欠かせない泡立ちをよくするために、ロブスタ種の豆を2割から3割程度混ぜていることがあります。しかし、これ以外に豆の種類は特にこれという指定はありません。好みでブレンドすれば良いでしょう。例としては、ケニアやキリマン等をブレンドすると、味と香りが良くなることが知られています。また、煎り上げからの豆の鮮度は、なるべく新鮮であるほうが良いでしょう。風味が変ってしまいます。ローストした豆の場合、保存期間は1ヶ月程度です。

豆の焼き方

コーヒー豆の焼き方

ローストはやや深めのフルシティ・フレンチローストが良いとされています。これは、エスプレッソが高温高圧で抽出されると、生っぽく感じてしまうためです。ただ、この生っぽさを好きな人には、甘くていいという話もありますが。

豆の挽き方

コーヒー豆の挽き方

器具によって違いますので、まずは6番ぐらいの挽きで試してみて、様子を見て他の番号(4番から8番程度まで)で抽出することをお薦めします。細かすぎると抽出できませんし、粗過ぎると美味しく仕上がりません。特に直火エスプレッソ器具の場合、細かく挽き過ぎると圧力がかかり過ぎ、弁が外れることもあるので注意が必要です。

いよいよ抽出!

計量スプーンで適量の粉を入れます

1.計量スプーンを使い、適量分の粉をケースに入れます。

隙間がないようしっかり詰めましょう

2.粉をセットする時には隙間が空かない様、しっかりと詰めましょう。底が平らな計量スプーンで押さえるのも良いでしょう。

詰めた粉を平らにしましょう

3.詰められた粉は、なるべく平らになるように確認してください。

エスプレッソマシンに取り付け抽出します

4.いよいよケースをマシンに取り付け、抽出を開始します。

詰めた粉を平らにしましょう

5.抽出には、気圧はできれば12気圧以上。デミタスカップ一杯分約30ccの量を、15秒から20秒ほど時間をかけて細く長く抽出できると最良です。

エスプレッソマシンに取り付け抽出します

6.この気圧が十分かかっている場合、このように表面が細かな泡で包まれ、タイガースキンと呼ばれる薄い縞模様ができる最高の出来になります。

詰めた粉を平らにしましょう

7.逆に、粉が粗い、詰める時に隙間がある、等の場合、気圧が十分にかからず、抽出液がこのように一気に大量に出てしまいます。

エスプレッソマシンに取り付け抽出します

8.この場合、表面全体を覆う細かな泡が作られず、部分的に下の液が見えます。クリーミーさが減って、美味しさが半減しますのでご注意を。

出来上がり!

ノバポイント デミタスカップ

出来上がりの表面に、タイガースキンと呼ばれる縞模様ができているエスプレッソが最高とされています。これまでは、こういうエスプレッソに仕上げることは難しく、100人がエスプレッソを淹れたとしても、その内5人くらいしかタイガースキンに仕上げることはでないとされていました。しかし、最近のエスプレッソ器具はそれを手軽にしました。このページをご覧のみなさんも、これまでのご説明でのヒントをお役立て頂き、さらにおいしいエスプレッソを味わって頂くことができれば幸いです。
なお、器のデミタスカップは、一杯が30ccから40ccほどのもの。この左画像のような肉厚のものが望ましいでしょう。本格的なエスプレッソは濃厚なので、本場イタリアでは砂糖を入れて飲むのが一般的です。無理をしてまでブラックで飲む必要はありません。