シナモンやジンジャーを感じる上品で複雑な甘い香り。
ジューシーな飲みくちに、マンダリンやグレープフルーツをイメージする酸味と、
ピーチやブラウンシュガーのような甘み。
カカオやクルミ、シャンパンを想わせる苦みとコクの重厚な一杯。

エル・サフィーロ農園は、インディアン・パエス民族の原住民であるマカファミリー(父セフェリーノ氏と娘ナンシーさん)が 所有する小さな農園です。

この農園が持つテロワールは非常に珍しく、(1)アンデス山脈から流れる綺麗な川と水、(2)日中は25℃前後、夜は12℃近くまで下がる気候、 (3)火山地帯からなる火山性の地質、(4)彼ら原住民による自然と共存する文化の影響。 この重要な4つのポイントが合わさることで素晴らしいコーヒーを生み出しています。

またこの農園ではゲイシャ、ブルボン、ウシュウシュ、カスティージョなどを栽培していますが、 共通してアプリコットのような風味を感じ、近くの土地では決して同じような素晴らしい味にならないため、 エル・サフィーロがいかに特別なテロワールを持つ場所なのだということを物語っています。

このような味わいはエル・サフィーロが持つテロワールの恩恵だけではなく、 マカファミリーの丁寧な仕事があって初めて複雑な風味とバランスのある甘さと強さを引き出すことができます。 生産量も少ないマイクロロットですが、この特別な農園ならではの味わいは海外諸国からも注目が集まっています。 ぜひこの魅力的でユニークな味わいをお楽しみください。

コーヒーには奥深い魅力があり、同じコーヒー豆でも焙煎度合により、様々な香りや味わいをお楽しみいただくことができます。 焙煎が浅ければ酸味が強調され、香りは軽やかになります。深くなると酸味が隠れ苦みが増し、香りは重たくなります。

抽出する器具に合わせた挽き方をご指定頂くことが、コーヒーを美味しく抽出する近道といえます。