【当店クラシフィカドールのコメント】

アップルやレーズン、カシューナッツを感じる香り。
クリーミーな飲みくちに、ライチやシトラス、レッドカラントを連想する酸味とカラメルをイメージする甘み。
ブラックティーを想わせる苦みと、レッドワインやダークチョコのようなコクの余韻。

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【Cup of Excellenceでのカップ評価】

Aroma/Flavor: Green Apple, Orange, Raisin, Sweet, Almond, Bakers Chocolate, Balanced, Caramel, Cocoa, Green Tea, Red Currant, Stewed apple, Strawberry, Watermelon.
Acidity: Citric Acid, Citrus, Lime, Mild.
Overall: Bright acidity, Lime.

　ぺドラ・プレタ農園とこの地域について

ぺドラ・プレタ農園はミナスジェライス州のマンティケイラ・デ・ミナスに位置します。この地域は質の高いミネラルウォーターの貯水池として国際的に認知されるほど自然と水資源に恵まれた土地です。コーヒーの生産は標高1,100〜1,300mの山岳地域でおこなわれており、ブラジルのコーヒー生産地としては特異な環境であるこの美しい山岳地帯と独特の気候条件によって、甘く鮮やかな風味を持つコーヒーが生まれます。

一方で、山岳地帯であるがゆえに、ブラジルの主要生産地域のような大型の機械が導入できず、生産コストを下げる事ができないハンディキャップを常に抱えてきました。そのため、地域を挙げて徹底した高品質化を図り、国内でもいち早く高品質で付加価値の高いスペシャルティコーヒーの生産を志したといいます。

1999年からブラジルでCOEが開催されるようになると、カルモ・デ・ミナスと周辺の町を含むエリア（Mantequeira de Minas)から上位入賞・優勝する農園が次々と登場、2012年からナチュラルとパルプドナチュラルの2大会に分けて開催されていた時期には、ナチュラルの大会で5回連続で優勝農園を輩出しています。

現在スペシャルティコーヒーの生産においてベースとなるグリーンセパレーターを用いた生産処理での選別や、サスペンデッド・パティオでの乾燥への取り組みも早期から始めており、今では蓄積したノウハウでブラジルのスペシャルティコーヒーを牽引する名産地として知られています。

ぺドラ・プレタ農園の歴史は19世紀末にまで遡ります。20世紀の初頭、当時のオーナーがこの地で初めてとなるコーヒーを植樹しました。最初に植えられた品種はイエローブルボンだったそうです。その時代より温暖な気候で高品質なコーヒーが生産されてきました。また、同時に温泉や自然林の保全も継続的に行われてきました。

2016年になるとアントニオ氏に農園が引き継がれ、現在は農園主である娘のクラウディアさんと一緒に、より良いクオリティや生産性、持続可能性を追求しながら農園づくりに励んでいます。今回の出品には間に合いませんでしたが、最新の精製処理施設も建設中とのことです。