【当店クラシフィカドールのコメント】

ピーチやキャラメル、仄かにフローラルさも感じる奥行きのある香り。
滑らかな飲みくちに、レッドアップルやシトラスのようなジューシーさとブラックティーやクルミをイメージする軽やかな渋み。
ハチミツやサトウキビを想わせるまろやかな甘さにチョコレートを連想するコクの余韻。

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【Cup of Excellenceでのカップ評価】

Overall : Butter, Delicate, Sweet Bread Pastry.
Aroma / Flavor : Nectarine, Jasmine, Pepper, Tea, Berry, Chocolate, Black Tea, Green, Slight green, Caramel, Floral, Chamomile, Herb-like, Citrus Fruit, Red Apple, Honey, Walnut, Molasses, Sugar cane, Grapes.
Acidity : Citric Acid, Green Tea, Chill, Malic Acid, Crisp.

　バブラジルCOEとモエテ農園について

2024年開催のカップ・オブ・エクセレンス ブラジル大会は、近年ますます多様化する精製方法に応じて3つの部門に分けられ、それぞれに順位が付けられるという形になりました。
「Natural」部門はコーヒーチェリーをそのまま乾燥させるナチュラル精選によるもので、「Washed＆Honey」部門はパルプドナチュラルやハニー、ウォッシュドのようなデパルプの工程を有するもの。そして「Experimental(実験的)」部門は、精製法問わずアナエロビックなど何らかの特殊プロセスが加わって仕上がったコーヒーになります。
入賞ロットはいずれも実にレベルが高いのですが、当店ではW＆H部門第10位の入賞ロットをお届けします。

近年、質の高いコーヒーやテロワールの違い、多様性を求める市場の動きが広がりを見せると、主要産地ミナスジェライス州以外のコーヒーにもスポットが当たるようになりました。今回届いたのははバイーア州の Chapada Diamantina と呼ばれる注目の産地からの入賞ロットです。

モエテ農園は、バイーア州ピアタンの標高1,280mに位置する農園です。生産者のパウロ・レモス・メネゼス氏は、このモエテ農園の第一世代の生産者で、現在の農園管理者には女性を抜擢しています。

今回の入賞ロットについて、パウロ氏は細かく気を使っており、乾燥の工程ではパティオに沈殿した水分と下層が長時間接触するのを避けるために、道具を用いて繰り返しこまめに撹拌したそうです。
パウロ氏は、品質への配慮は収穫までじっくりと時間をとる戦略と、未熟なチェリーを摘まないよう収穫チームの指導から始まるものだ、と語っています。人材の教育に重きを置いており、パティオのケアを含むプロセスにまつわる作業は、関係者全員の献身が特に要求されるものだったそうです。

モエテ農園の人々が織りなす、コーヒー大国ブラジル最高品質の入賞コーヒーをどうぞお楽しみください。