商売繁盛の神からの贈り物
インドから、ナチュラルプロセスで精製されたエキゾチックで複雑性のあるコーヒー『 クメールゴデ農園 ガネーシャ ナチュラル 』が届きました。
障害を除去して成功に導く、商売や学問の神としてインドで広く親しまれているガネーシャの名を冠したコーヒーです。日本にはほとんど流通しない、インド有数の高い標高にある産地からの手間を惜しまず仕上げたコーヒーをぜひお試しください。
惜しみない努力と100年の歴史
アプリコットやカモミール、甘さも感じる複雑な香り。
滑らかなな飲みくちに、プラムやレーズンをイメージする酸味とピュアココアやシナモンのような軽やかな苦み。
キャラメルやドライフルーツを想わせる甘さに赤ワインを連想するコク、スパイシーな余韻。
クメールゴデ農園について
チャンドラヒルズはインドの南西海岸添いの西ガーツ山脈の、南部に位置しています。生物多様性の宝庫と言われており、確認されているだけでも約5,000種の被子植物と数百の動物の生活が営まれています。
クメールゴデ農園は歴史の長い農園で、英国植民地支配下の1921年に操業が開始されました。 農園は厳密には細かく3つの地区に分かれており、合わせて約603haの広さを誇り、歴史は古く1921年にさかのぼり、イギリス植民地の時代からコーヒーの生産を続け、栽培技術を蓄積し続けています。
インドの高品質アラビカは平均して標高1,100〜1,200mで特に良いコーヒーが栽培されています。カルナタカ州最高峰のムラヤナギリ山(1,925m)の急斜面、標高1,100〜1,400mというインドでは数えるほどしかない高い標高でのコーヒー作りは、未開の地に近いジャングルのような場所で交通手段も限られているため、限られた量の栽培しかおこなうことができません。
大規模画一的な農園ではない、天然の森林に近い環境でコーヒーは栽培されています。具体的には、バシリ、ゴリ、ガリゲなどのインド土着のイチジクの木や、パラミツ(英名ジャックフルーツ)などの実をつける木々の木陰の天然の天蓋でコーヒーは育ちます。敷地内にはバイソン、野うさぎ、孔雀などの野生動物や鳥が豊富に生息しています。そうした動物を狙いにまれにベンガルトラが現れることもあります。
今回届いたロットはナチュラルプロセスで仕上げられました。熟度の整った柔らかい実の状態のコーヒーチェリーを集めて、ビニールハウス内のドライテーブルへ移動します。湿度、温度管理と頻繁に人の手で攪拌し、均一に乾燥させます。インドの山岳地帯はスコールの影響もあるため、時間のかかるナチュラルプロセスなどはビニールハウス内で乾燥させる必要があり、手間暇がかかります。発酵、乾燥を終えた段階で脱穀し、カッピング評価や乾燥発酵の時間や温度変化のデータを蓄積して今後に活用していきます。
こうして作られた最高峰のロットのほとんどがヨーロッパやアメリカのスペシャルティコーヒーメーカー向けに高値で取引され、日本を含むアジアにはほとんど流通していないのが現状です。希少なインド高地産の高品質アラビカをぜひお楽しみください。
アプリコットやカモミール、甘さも感じる複雑な香り。滑らかなな飲みくちに、プラムやレーズンをイメージする酸味とピュアココ...